第6章

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「わりぃ…助かった…」 「そんなのいいから…早くカリンさんのところへ行くぞ…」 修平はフェイトに肩を貸してやると、急いでカリンのいる場所へ戻った。しかし、戻った所でなにか作戦があるわけではない…しかし、希望はフェイトだけなのだ…フェイトならオールグを倒してくれるはずだ。 「修平君…とりあえず私のカバンに入ってる薬をフェイトに飲ませて…」 修平はコクリとうなずき、カリンのカバンから薬を取り出してフェイトに飲ませた。 「サンキュー修平」 今まで疲れきっていたはずのフェイトが、何事もなかったかのように起きあがった。どうやらさっき飲ませた薬は、体力と魔力を回復させる薬のようだ。 「ああ…それより、今からどうするか短時間で決めないとカリンさんの魔力が…」 「わかってる…けど…今のあいつに勝てる気がしない…」 フェイトはきっぱりと言った。オールグにかなわないことなど修平にもわかっていた…しかし、三人でやれば何とかなると思っているのだ。 「でも三人でやれば何とか…」 「無理だ…カリンは今も魔力を消費し続けるし、修平は実力があってもあいつにはかなわない…たとえ二人で戦っても…だから、ここはオレがくい止める。その間に修平はカリンを連れて下に逃げて、中央の塔に向かった大人達を呼んできてくれ」 「二人でも勝てないって、言ったのに一人で戦うつもりか?」 「それしかないだろ…」 修平は少し考えて、フェイトの作戦通りに行動することにした。
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