第6章

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勝負はカリンの魔法が終わった瞬間… 「二人とも…準備はいい?」 「オレはばっちりだぜ…」 「僕も大丈夫です…」 「じゃあ行くよ…3…2…1…0!」 カリンの魔法が終わった瞬間、フェイトの詠唱が始まった。そして、修平は倒れかかったカリンに肩を貸して、そのまま階段へと走り出した。 「逃がすか!」 「お前の相手はオレだろ?水雷の矢!」 「ちっ…!」 修平達に攻撃を仕掛けたオールグだが、フェイトの魔法に気づくとすぐさま上空へと避けた。カリンの魔法がきいているので、今の攻撃は確実に当たると思っていたのだが… 「ふっ…フェイト・アルベールよ、何か忘れていないか?」 「……?」 「お前はさっき俺に手も足も出なかったことだ」 「ああ…さっきはさっき、今は今だろ?」 フェイトからは、なぜか余裕が感じられた。修平には策がないと言っていたが、本当はあるのだろうか… 「馬鹿な奴だ…三人で戦っていたら、何とかなったかもしれないのに…」 「カリンはお前のことを知っているようだったから、お前とカリンを戦わせるわけにはいかないだろ…」 「なるほど…しかし、もう一人の子供に手伝ってもらえば…」 「修平は…倒れてる人たちを運ぶ仕事があったからな…」 オールグはフェイトの言葉を聞いて、すぐに倒れていた隊員がいた場所を見ると驚いた。さっきまで、そこで倒れていたはずの隊員が全員いなくなっていたのだ。
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