第5章

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「なんで真帆を無理矢理連れて行こうとした!まずはそこからだろ!」 「お前は別に呼んでいなかったのだが?」 「オレもこんなところ来たくなかったよ!」 何かよくわからないが、口喧嘩はどんどんエスカレートしているようだった。なぜフェイトと王はこんなに仲が悪いのだろうか… 「シミズマホの護衛か?あの事件を起こしたお前になにができる?」 「くっ…!」 また事件の話…フェイトは、この話に入ると何も言えなくなって走り去ってしまった。海にも言われていたあの事件とはいったい何なのだろうか…真帆は気になって仕方がなかった。 「フェイト…」 「恥ずかしいところを見せてしまった…」 王は元の微笑みを取り戻し、真帆に少し頭を下げた。普通王様というものは、そう簡単に頭を下げてはいけない気がするのだが… 「い、いえ…」 「では、本題に…」 「…すみません私フェイトを捜してきます」 真帆はそう言い残すと、フェイトの走り去った方向へと走っていった。
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