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「なるほど…地の魔法使いだったのか…」
地の魔法は他の魔法とは違い物理的なので、物を運ぶときにもよく使われる魔法なのだ。
「それとこの姿を見せるわけにはいかなかったからだ…」
そう言うとフェイトは今までに見たことのない顔になり、気合いを入れて魔力をため始めた。
「なんだ…」
「ハァァァァ…!」
「魔力の流れが変わった…まさか…!」
「気づいたみたいだな…オレが今から何をしようとしているかが…」
フェイトがしようとしていることは、フェイト自身も嫌いだった学校を消し去ったときの魔法…つまり禁呪だった。
「あの時と同じ事をする気か?」
「あの時とは違う…今度は守るから…アクセルスキルアクスキル…」
フェイトが詠唱を始めると、周りに今までにないくらいの魔力が集まってきた。
「ちぃ…」
「来たれ火の精、風の精、水の精、地の精、氷の精、雷の精よ…今集まり我に大いなる力を与えん…」
詠唱が終わるとフェイトの姿がどんどん変化していった。人間でも魔族でもない存在…そう、フェイトの使った禁呪は術者自信が精霊になる魔法…
この魔法を制御できる魔法使いは、今までに数える程しかいなかっただろう。だから禁呪と言われ、魔法学校の図書室の奥深くに置かれていたのだ…
「もう止められないな…」
魔族であるオールグですら弱気になって、勝負をすてかけている。
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