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「炎の爆風」
「ぐはっ!」
カリンと修平が向かってくる頃、オールグはフェイトの攻撃から逃げ回っていた。フェイトの強さは圧倒的だが、このまま戦ったらオールグが死んでしまうような勢いだった。
「まずい…体が動かなくなってきた…」
「とどめです…六星玉」
「さっきよりもでかい…」
オールグが諦めかけたとき、急に何かが飛び出してきてオールグを突き飛ばした。
ドガーン!!
「…いったい何が起きたんだ…なぜ俺は生きている…」
オールグは何が起きたのかが分からなくなって辺りを見渡すと、階段の方に誰かが立っていることに気づいた。そして、それはこっちに向かっていたカリンと修平だった。
「お前達…なぜここに…」
「フェイトの事が心配だったから…後、貴方を死なせたくなかったから…」
「ふん…アルバーナ家の娘に助けられるとはな…」
「私に助けられたと思いたくなかったら、修平君に助けられたと思ってください。助けたのは修平君ですし…」
フェイトの魔法が当たる瞬間、修平の魔法でオールグを突き飛ばしたのである。それでなければ確実にオールグは死んでいただろう…
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