第6章

31/36
前へ
/148ページ
次へ
「そうするよ…しかし、今はあれをどうにかしないと全員やられるぞ…」 そう言うとオールグは変身したフェイトを指さした。本当のことを言うと、カリンも修平もここまで危険そうな変身とは思っていなかったので、どうすればいいかなど全然分からなかった。 「フェイト…」 「魔力がなくなるまで待つしかないんじゃないかな…」 「待っていたら俺はもちろんお前達も確実に死ぬ…」 「でも、アンタとの戦いでかなり魔力を消費してるんじゃ…」 「王族の奴がそんな低い魔力と思ってるのか?」 確かにオールグの言うとおりだった。王族の魔力は異常に高い…それ故に使い方次第では、危険な事になったりするのである。それがフェイトの学校破壊の事件であり、今のような状況でなのである。 「絶望的ってことですか…」 「そう言うことだ…」 どうすることもないと知った修平はその場に立ちつくしてしまった。
/148ページ

最初のコメントを投稿しよう!

48人が本棚に入れています
本棚に追加