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「灼熱の大地」
「危ない逃げろ!」
「えっ…」
修平が気づいた頃にはもう遅く、フェイトの魔法は修平とオールグの方に飛んできていた。
「くそっ…!ダルエスセルスダルセレス…暗黒の大地!」
オールグが修平をかばい急いで魔法を唱えた。しかし、詠唱に時間がかかったうえ、フェイトの魔力の方が強かったので大分負けてしまっている。
「なんで…」
「ぐはっ!」
フェイトはオールグの魔法をうち消し、そのままオールグを吹き飛ばした。少し魔法の威力が減っているとはいえ、疲れ切った体で魔法を受けたのだから大丈夫なはずがなかった。
「なんで僕を助けた?」
「さっきのお返しだ…これで貸し借りはなしだぞ…」
「さっき逃げてれば、こんな格好悪い姿をさらさずにすんだかもしれないのになぁ…」
「ふん…生意気なガキが…」
修平はその後何も言わずにオールグをその場に残し、ゆっくりとフェイトの方に向かっていった。
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