第6章

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「修平君!」 修平の事が心配になりカリンも修平の元に駆け寄った。 「カリンさん…こいつとは僕が戦います。負けるとわかっていても…」 「…それはダメ…」 「どういうことですか…?」 修平はカリンが止めるとは思っていなかったのか、驚いてカリンの方を振り向いた。 「フェイトが私たちを守るために使った魔法なんだから、フェイトの心が必ず残ってるはずなの」 「でも、さっきは僕にも攻撃してきましたよ…」 「あれはオールグがいたからだよね…フェイト…」 修平の質問にカリンは、変わり果てた姿のフェイトに語りかけるように答えた。本当にフェイトの心は残っているのだろうか…少しも残っていなければあの時と同じ事が起きるかもしれない。 「…カ…リ…ン…」 フェイトが微かにカリンの名前を呼んだ。それに反応したカリンは急いでフェイトの顔を見た。 「フェイト!」 「…カリン…」 カリンがフェイトの名前を呼ぶごとに、フェイトの姿がどんどん元に戻っていった。それには修平もオールグも驚いたような顔をしている。そして、フェイトは時間をかけてようやく元の姿に戻った。
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