第6章

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「どこ行くの?」 「真帆のところだ…オレが守らないと…約束だから…」 「そんな体で行けるはずないでしょ!」 カリンはフェイトの行く手を阻み大声で叫んだ。 「カリンさんの言う通りだ…そんな体で行っても足手まといになるだけだぞ…」 意外に修平もカリンの意見に賛成してくれた。修平はまだフェイトの事を恨んでると思っていたが、そんなことはほとんどないように思えた。 「あいつの婆ちゃんと約束したんだ…真帆を守ってくれって…」 「でも…」 「これでも飲め…」 急に口を挟んできたのはオールグだった。そして、オールグはフェイトに何かを投げ渡してきた。 「これって回復の薬!?」 「オールグ…サンキュ!」 フェイトはオールグから受け取った薬を一気に飲み干すと、壊れた壁から西塔に向かって飛び出してしまった。 「あっ…本当に行っちゃった…」 「ふられちゃいましたね」 カリンはその言葉に反応してすぐに後ろを振り返ると、修平がにやにやと笑みを浮かべてカリンの方を見ていた。 「なっ…!別に好きじゃないわよあんな奴!」 「…すみません…」 修平は笑いをこらえながら謝ると、カリンは顔を真っ赤にして修平の頭をポカポカと叩いてきた。
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