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「真帆…無事でいてくれよ…」
フェイトは真帆の無事を祈って目一杯のスピードで飛んでいた。しかし、浮遊術にあまり慣れていないせいか、思ったようにスピードはだせていなかった。
フェイトがオールグと戦っている時のこと…
「くっ…」
「雪月君!」
「こいつ強すぎるで…」
海たちは敵のボスと戦っていた。姿はまだ人間のまま…海たちは相手が魔族だということも、敵のボスだということも知らないまま戦っているのである。
「雪月海君…私はまだ実力の半分も出していないんですよ」
海はすでにぼろぼろになっていた。しかし、相手は息ひとつ乱していない…実力の差がはっきりとわかる戦いになっていた。
「私も戦うよ」
「あかん…嬢ちゃんの手に負える相手やない…」
「でも…」
「やめておけ」
真帆の後ろから黙って話を聞いていたマニラが口を挟んできた。
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