第7章

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「真帆…無事でいてくれよ…」 フェイトは真帆の無事を祈って目一杯のスピードで飛んでいた。しかし、浮遊術にあまり慣れていないせいか、思ったようにスピードはだせていなかった。 フェイトがオールグと戦っている時のこと… 「くっ…」 「雪月君!」 「こいつ強すぎるで…」 海たちは敵のボスと戦っていた。姿はまだ人間のまま…海たちは相手が魔族だということも、敵のボスだということも知らないまま戦っているのである。 「雪月海君…私はまだ実力の半分も出していないんですよ」 海はすでにぼろぼろになっていた。しかし、相手は息ひとつ乱していない…実力の差がはっきりとわかる戦いになっていた。 「私も戦うよ」 「あかん…嬢ちゃんの手に負える相手やない…」 「でも…」 「やめておけ」 真帆の後ろから黙って話を聞いていたマニラが口を挟んできた。
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