第7章

3/26
48人が本棚に入れています
本棚に追加
/148ページ
「雪月君を見殺しにしろって言うの!?」 真帆はマニラをにらみ部屋に響き渡るくらいの大声で叫んだ。 「違う…あいつが自分でやると言い出したんだ…最後までやらしてやれ」 確かに海は最初に自分が戦うって言い出した…しかし、今助けないと海が死んでしまうかもしれない…真帆はそう思いつつマニラに言い返した。 「最後って死ぬまでってこと?」 「そうなるかもしれないな」 男の意地と言うものなのだろうか…結局真帆は何も言い返せなくなり、歯を食いしばって海の方を見ることしか出来なかった。 「暗黒拳!」 「ぐはっ…!」 「雪月君!」 敵は海が一瞬ふらついた隙をつき一気に殴りかかった。フェイトは吹き飛ばされ、真帆は心配になり海の元に駆け寄った。 「…そろそろ、か…」 「えっ…マニラ…?」 真帆が振り返ると、いつの間にかマニラは敵の方に向かって歩いていた。マニラの強さはまだ誰にもわからない…しかし、海の戦いを見ていた真帆は、マニラがいくら強くても敵に勝てる気がしないと思っていた。
/148ページ

最初のコメントを投稿しよう!