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「雪月君を見殺しにしろって言うの!?」
真帆はマニラをにらみ部屋に響き渡るくらいの大声で叫んだ。
「違う…あいつが自分でやると言い出したんだ…最後までやらしてやれ」
確かに海は最初に自分が戦うって言い出した…しかし、今助けないと海が死んでしまうかもしれない…真帆はそう思いつつマニラに言い返した。
「最後って死ぬまでってこと?」
「そうなるかもしれないな」
男の意地と言うものなのだろうか…結局真帆は何も言い返せなくなり、歯を食いしばって海の方を見ることしか出来なかった。
「暗黒拳!」
「ぐはっ…!」
「雪月君!」
敵は海が一瞬ふらついた隙をつき一気に殴りかかった。フェイトは吹き飛ばされ、真帆は心配になり海の元に駆け寄った。
「…そろそろ、か…」
「えっ…マニラ…?」
真帆が振り返ると、いつの間にかマニラは敵の方に向かって歩いていた。マニラの強さはまだ誰にもわからない…しかし、海の戦いを見ていた真帆は、マニラがいくら強くても敵に勝てる気がしないと思っていた。
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