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真帆が謁見の間に着いて数分後、ようやくフェイトも帰ってきていよいよ本題に入ろうとしていた。フェイトも頭を冷やしたのか、いきなり怒り出すこともないようで話がスムーズに進みそうだった。
「では、任務のことだが…アイス」
王はアイスに任務の内容を説明するように言った。
「はい…これから二人には魔法学校に向かっていただきます」
「……!」
「魔法学校かぁ…私行ってみたかったんだよね。楽しみだね…フェイト…?」
真帆はフェイトの方を向くと初めてフェイトの異変に気づいた。何か緊張しているというか…あまり行きたくなさそうな顔をしていた。
「行きたくないのなら行かなくてもいいぞ?」
「い、行くにきまってるだろ!」
王が平然とした顔でフェイトに言った。しかし父親の前だからか、やたらと意地を張っている。
「嫌なの?」
「まあ嫌ってことは…でも、何で学校なんだよ?」
魔法学校に居たときに何かあったのだろうか、やっぱり魔法学校には行きたくないような顔をしていた。
「それは後ほどお教えします…今回王から選ばれた魔法使いは、貴方達を入れて五〇人ほどになります。その五〇人を五人一組にして、一〇チームに分かれて任務を遂行していただきます。そして、貴方達には特別チームに入ってもらいます」
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