はるばる

お泊まり会と私

茶を飲みながらマッタリしてるところに志野が八橋を持ってきた。

『普通のと生のがありますが、生の方にイチゴ味やらチョコ味がありますよ』
おー八橋、中学校の頃京都の修学旅行で食べたきりだな。

『チョコ味もらおうかな』
うん、普通に美味しい。
でもこうなると最早別のお菓子とも思える。
『甘いものは別腹ですか？』
『ん～そうだね、美味しいよ』
『それはよかったです、これは京都の祖母が送ってくれるんですよ』

そうそう、たしか志野の両親の故郷は京都なんだっけか。
『私は生じゃない方が好きですね、こうやって2枚重ねてバリバリ食べるのが･･･』
味に飽きてきたので、ひたすら八橋をバリバリ食べる可愛い志野の姿をずっと眺めていた。