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日曜の朝……
慌ただしいただならぬ両親の様子に目が覚めて下におりた。
母も父もひっきりなしにかかってくる電話を取っていて私たちの相手ができない状態。
何故かうちに来ていた近所のおばさんが私と妹を抱きしめて
「お兄ちゃんが亡くなったから、お通夜の準備とかするから、大人しく二階で待てるかな」
私と妹は素直にうなずき二階にあがった。
夕方くらいに下が騒がしくなったが
私と妹たちは言い付け通り下におりなかった。
妹と遊びながらご機嫌を取っていた。
ご飯を食べにちょっとだけ下におりたが、兄の通夜に参加しなかった。
昨日兄と会話をしたのに…
死んだなんて信じられない。
私は冷静だった。
時々静かな通夜のはずが、怒鳴り声が聞こえたりした。
私は親戚が苦手だったから兄の通夜には参加しなかった。
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