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翌日
流石にお葬式に出ない訳にはいかないので、お葬式の手伝いをした。
お茶を出したり椅子を用意したりしていると
途切れ途切れだが情報が入ってきた。
兄は事故死。
バイクでスピードを出し過ぎて、中央分離帯に激突、即死。
反対車線まで飛んでいったと聞いた。
信じられない。
私は一昨日の夜兄と会話したんだ。
お兄ちゃん、日曜の昼には帰ってくるって言ったよ…。
涙は出なかった。
実感が沸かなかったから。
お葬式は、身内ばかりで兄の友達なんかは全然いなかった。
子供心に、死因が死因だからだろうと勝手に解釈していた。
火葬場に行く時間になり
家の前に大型バスが停まった。
身内は大型バスに乗って行く。
玄関が混み合っていたので妹と靴を持ってお勝手口にまわった。
目の前が暗くなった。
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