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その頃細木数子が流行ってて
まぁ私細木数子嫌いなんだけど
先祖を大切にしないと、みたいな話は興味深く聞いてた。
だから、呪われるとか、祟られるとか、身内だからそんなこと思いたくなかったけど
“ちゃんと弔ってあげなきゃいけないんだ”
っていうのがあった。
簡単に「墓なし」とか言っちゃいけないんだ。
そう思ったから、おじさんの願いを叶えたい。
遺書だけじゃ不安だから、私にも頼んだんだ。
だったら使命を全うしたい。
大ばぁは何も言わず、手を膝に置いたまま動かないから
最後に私は
「絶対。よろしくお願いします」
と念押しして離れを出た。
第一段階…先制攻撃はなんとか終わった。
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