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葬式
喪主は大ばぁだったが、お経をよむ時は大人しく座っていたものの、火葬場には行かないと言って、用意したバスには乗らず離れに閉じこもった。
たちまちみんなどうしよう、と惑っていたので
チャンスだと思い
「私残って大ばぁを見てるからみなさんお骨をあげにいってください」
と言って座った。
「いやいや、サコちゃんは行かんといけんやろ」
「何で?おじーさんの方がおじさんに近いでしょ?はいバス乗って」
無理矢理みんなを、バスに誘導した。
実際コレを言われたらみなバスに乗らざるをえない。
私は本来ならおじさんとはそこまで血縁が深くないから参加しなくてもいい葬式だったから。
私より遠い人はいないから。
中には父に文句を言う親戚もいたが、父も無視してくれていた。
今日がチャンスだから。
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