呼ばれて飛び出すおバカさん

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始業式な訳も手伝ってか、みんな服装には気合いが入っていた。 好きなバンドのアーティストや、漫画のキャラクターのコスプレをした人、特攻服な人、B系や、V系と様々な服装の生徒で溢れている。 「やっぱりみんな気合い入ってんね」 「そう言う透だってDir en greyの京君のコスじゃん」 「俺は京君が好きだからいいの。 楓は…黒○事のセバ○チャン? シ○ルの方がいいんじゃないの? 背小さいんだから」 「ほっとけ!」 「執事って流行ってるもんなあ。 俺なんか普通にスーツだし」 かくして始業式は始まった。 まずはお約束の校長の挨拶からだ。 「皆さん、おはようございます。 春休みは満喫しましたか? 個人的な話になりますが、私は息子のライブに行って来ました。 いやあ、実は私の息子はV系バンドでギターをやっていてね。 演奏も思いの外なかなかで、私も周りのファンに混ざってヘドバンをした程でした。 今回の息子のライブを見てから更にV系にハマりました。 おすすめのバンドがいたら教える様に」 今年で55歳になる校長なのだが、音楽が特に好きで、多彩のジャンルの音楽を聞いている。 最近は専らV系にハマっており、V系好きな生徒から人気を誇っている校長だった。
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