其の場所。

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潤がいつも行くそこの場所は年中、薄紅色の桜が咲いていると言う不思議な場所。 春はもちろん夏、秋、冬もその場所にその桜は咲き続けている。 ―夏は眩しいくらいの日差しと一緒になって舞い散る花びら。 ―秋は夕暮に真っ赤な空と一緒に花びらが舞うとその花びらは薄紅色ではなく真っ赤に見えて。 ―冬は雪と一緒に舞い散りどちらが雪でどちらが桜なのか錯覚してしまうほど。 咲いては散り、そしてスグにまた咲き、散る。 季節も温度も気候も…何にも関係ない。ここの桜はずっと長い間そうして来た。
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