消えていく碧

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小さく、哀しく お前は笑った 最期に言葉を遺して 「           」 「あは………ははははははは!!!!!!!!!!」 狂ったように笑う 「やった、やったよレオ………………俺、そんな顔、してるだろォ………?」 ふらりと奴は俺を見て笑った 「あぁ………お前、いたんだ?」 にこぉ、と嬉しそうな笑いを浮かべる 何がおかしい? 何が楽しい? 「亀、の字………………ッ…………」 冷たくなった手を取れば サラサラ、と砂に還っていく 手には“ウラタロスだった物”だけが残った まさか、俺より先にいくなんて 護りたいもの 護りたかったもの たった一人の愛する人    “キンちゃん” もう、あの声は聞けない “僕はキンちゃんを護ったんだ。死への後悔は、ないんだよ”
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