第三話『白い部屋』

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ただっ広い真っ白な空間。 そこへ、光が現れ中から少女が降り立つ。 メリー「ふぅ。」 疲れたような表情の少女はおもむろに腰を下ろす。 何もなかった空間に、椅子と机が現れた。 その机の上には、書類の様な紙がつまれていた。 少女はブツブツとつぶやきながら、紙を手に取り見ている。 メリー「あれが…これで、それが…」 少女は、自分の姿がどうして見えてしまったのか考えているみたいだ。 メリー「…一度姿を、見せた…?」 一つの本に目が止まっている。 心霊学的な本なのだろうか。 その本には、こうある。 精神、または離脱状態での行動に置いて感化された者。 もしくは一度姿を見せた者には、姿が具現化され存在した物体に見られる。 メリー「感化…いや 、んーむ」 本を置く少女。 まさか…と思いながら記憶巡らす。 有り得なくもない話。 少女が人を守るのは二度目なのだ。 そして、あの娘を止めるのも…。
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