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25年前。
ある街では事件が発生していた。子供ばかり狙う、密室殺人事件。警察による、捜査は難航しており、夜間の外出は一切禁止されてしまっていた。
それが原因かわからないが、前にもまして多くなってしまっていた。
そして一人の少女にも魔の手が、襲い掛かろうとしていた。
彼女の両親は共働きで、家にはほとんど居ない、
今日もいつも通り一人家でお留守番をしていた。
プルル。
プルルル。
電話だ。
両親からだろうと思い、少女は受話器を取った。
少女「もしもし、お母さん?」
「「わたし、メリーさん。今あなたのところへ向かってるの。」」
受話器の向こうからは、恐ろしい声と可愛らしい声の入り交じった声が聞こえた。
少女「え、だれで」
少女が口を開こうとした時にはすでに、電話は切れていた。
母「ただいまぁ!いい子にしてましたかぁ?」
少女「あ、お母さん!お帰りなさい。アタシいい子だったよ!」
母はそれを聞いて、ならよし。と言って中くらいの包みを少女に手渡した。
母「お誕生日おめでとう」
少女「わぁーありがとうー」
少女は急いで包みを開ける。
中には金の髪で白を貴重とした衣服の人形が入っていた。
少女「お母さん、ありがとう」
少女はとてもうれしそうに、人形に名前を付けた。
『メリーさん』と。
これから起きる出来事も知らずに。
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