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ある小学校では、最近起きている事件の噂が囁かれていた。
嘘か真か、「夢に出て来た」など面白半分で言い出す生徒も居る。
ある少年のクラスでは一人の男の子が、最近学校へ来ていない。
「もしかして…」と良からぬ噂を立てる者も居た。
次の日、悲劇は起きてしまった。
不登校の生徒の親から学校へ、連絡が入いる。
先生が青い顔をして、教室に入って来て、こう言った。
先生「鳴海君がお亡くなりになった。」
噂を立てていた生徒は、血の気が引き青白い顔をして震えているようだった。
泣き出す生徒も居たが、言った先生は誰よりも真っ青な顔をしていた。
事件があった日、緊急で全校一斉帰宅が出された。
先生「必ず一人では帰らないこと。それだけは守ってくれ。」
そう言った先生は、せわしなく教室を出て行った。
今回の事で会議でもあるのだろう。
緊急放送が流れる。
放送『全校生徒は、速やかに帰宅し。夜は絶対であるかないでください。』
ガヤガヤとした廊下、ほとんどの生徒は聞いていないだろう。
一人、放送が入る前早足で出た生徒。
同じ方角の友達が居ないため一人で帰るほか無かったためだ。
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