- 序章 白兎を追いかけて -

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何処からか 声が聞こえる。 夢…?? 悪夢…?? 私はアリス。 小説を執筆中だったけれど 途中で眠ってしまう。 睡眠中に,声が聞こえていた。 男なのか,女なのかもわからずの声を。 これは決して, “夢”と言うものなのか。 それとも, “悪夢”と言うものなのか。 どっちだか わからなくなってしまった。 すると、またあの声が聞こえる。 ―アリス,アリス。 ―お目覚め,アリス。 誰かが私を 呼んでいる。 ふと目の前にいたのは,紅い眼をした 白兎だった。首には懐中時計がある。 ―アリス、おいで。 白兎が片方の手を振りながら言った。 私は白兎に 誘われて―――
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