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「ちょ、ラグ?やめっ…くすぐったい!」
しかしラグは舐めるのをやめようとしない、すると次は口を大きく開いてカズマに噛み付こうとした、さすがにびびったのか、カズマはあわててラグを引き離した。
「お、ずいぶんとフレンドリーになってるじゃないか。」
声の方を向くと、ガルンがエプロン姿でたっていた。「あ、ガルンさん。仕事はいいのですか?」
「ここは町外れだから夕方からは全く人が来ないんだよ。さ、早く家に入って夕飯の支度でもするか、カズマにも、手伝ってもらうからな?」
夕食を済ませ、ガルンたちは居間でくつろいでいた、カズマの膝の上にはラグが丸くなって気持ち良さそうに寝ていた。
「今日は走ったから疲れちゃったみたいですね。ぐっすり寝てますよ。」
カズマはそっと頭を撫でる、すると寝ているにもかかわらず手をペロリと舐めた。
「カズマもご苦労さん、明日から仕事内容教えるから今日は早く寝たほうが良い。」
カズマは無意識のうちに欠伸をしていたらしく、目も虚ろだった。
「今日はそこのソファーで寝てくれ、空き部屋の片付けがまだ終わってな…って、寝てるし。」
ガルンはカズマをソファーに寝かせ、ラグを抱いて部屋へと向かった。
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