喫茶店の新メニュー

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「カズマ、ちょっといいか?」   仕事が終わり、片付けをしていると、裏からガルンの呼ぶ声が聞こえた、裏に行くと、調理場でガルンが何やら調理をしていた。   「ガルンさん?呼びました?」 「おお、ちょっとこれ味見してくれないか?」   ガルンから皿を受け取り中身を見ると、緑色のスープだった。匂いは野菜スープに近いが、色は青汁。   とりあえず、カズマはスープを口にはこんだ。   「…うん、独特な味。」   味的には青汁+コンソメスープで、独特の味だが…       正直不味かった。   「うーん、ラグは美味しそうに舐めてたんだが…。」   ラグを見ると、もっとくれと言わんばかりに尻尾をふっている。   「あ、そうだ。カズマが何か作ってみてくれよ、向こうの世界の料理ってどんな物か知りたいし。うん、決定。」   半ば強引に料理を作らされる羽目になった。カズマは自分がよく親が居ないときに作っていた炒飯とフレンチトーストを作った。   「ほぉ、パンは見たことあるが、このコメを使った料理は初めてみるな、何ていうんだ?」 「これはチャーハンっていって、僕の世界ではよく作っていたんですよ。」 「ちゃーはん?かわった名前だな、まあ、食ってみるか。」   ガルンは一口食べ、カズマはヨダレを垂らしながら見つめているラグにも一口分小皿によそった。   「お、これうめぇ!今まで食ったコメ料理の中で一番うまいかもしれん。」   ガルンはフライパンにあるチャーハンを一口、また一口と食べはじめた。   「軽食としてはアレだが、出せば売れるかもなコレ。」   フライパンにあるチャーハンを食べ終え、少し考えてからガルンは。 「新メニュー決定。ちゃーはん!よく飯屋と勘違いしてくる奴なんかに絶対うけるな。早速だが作り方教えてくれねーか?」   その後、夕食は大量のチャーハンになったことは言うまでもない、食べきれなかった分は殆どラグがきれいに食べた。ラグもチャーハンが気に入ったらしく、皿を口にくわえねだり始めた。   カズマは仕方なく、チャーハンをラグがお腹いっぱいになるまで作り続けた。   「ガルンさん、ドラゴンって大食漢ですね。」 「育ち盛りだから仕方ない。だがこの量は異常だな。」     その日の米消費量   三キロ
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