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次の日、さっそく来た客にチャーハンを勧めると、予想以上にうけがよかった。特に竜人族は「軽食にちょうど良い」といってガンガン注文をした。
「いいねぇ、向こうの世界の料理にはこんなうまいものがあるなんてな。」
だが、一つ難点があった。
ここは喫茶店、定食屋ではない。明らかにコーヒーや飲み物のオーダーが減っていた。
数日後、チャーハンは裏メニュー&数量限定メニューとなった。
「やっぱ、軽食には無理がありましたね。」
「ああ、サンドイッチ位に止めるべきだな。」
しかし、夕食ではラグがせがむため仕方なく作り続けるカズマだったり。
「ラグ、お前よく飽きないな。ほら、俺が作ったスープ(失敗作)があるぞ。」
<……がふぅ>
既にスープは見向きもされなくなっていた。
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