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店にある電話のようなもので竜車(馬車のドラゴンバージョン)に乗り、町へと出かけた。もちろんラグも一緒…というより朝からずっとカズマにくっついて離れようとしなかった。
「あの、ガルンさん。ラグがずっと肩に…。」
カズマの肩に前脚を引っかけ、ぶらさがるようにくっついているラグ。ガルンが呼んでも振り向きはするが決して離れようとはしない。
「しょうがないな、ほらっラグ!カズマが困ってるから離れ…ぎゃぁぁぁ!」
ラグの脇を持った瞬間。ラグに腕をバクリと噛まれた。
<ぐるるる…>
オマケにキレている。
「カズマ、俺から一言。
がんばっ!」
「えぇ!?そんなぁ、なんとかして…うわっ!?」
急にラグがカズマの脇から胸元に回り込みそのままバランスを崩し床に倒れた。ラグはカズマの肩に前脚を押し付け完全に抵抗できない状態を確認すると、顔を舐めはじめた。
「ラグ!やめろって!くすぐったい…うわっ噛むのはダメ!」
寸前の所で危険と感じたガルンはラグをそのまま抱き上げた。
数秒遅かったらラグに噛まれていただろう…顔面を。
ガルンに抱き上げられたラグはすごい嫌がって暴れている。噛みはしないがガルンの顔に頭突きを放っている。
そんなこんなで街に到着したカズマ一行。
現在の状況
カズマ
涎まみれ+肩こり
ガルン
鼻血+腕から出血+打撲
ラグ
至って元気
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