ココロの声

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[カズマっ!]   「ぐっ…」   すでに床に倒れているカズマを二人の獣人が見ていた。   「けっ亜人のくせして俺たちにかなうわけねーだろ。」   「さて、このちびドラゴンは皮細工屋に売り払うとして、ガキには死んでもらうとするか。」   熊の獣人はカズマの頭を掴み上げ、壁に叩きつけた。口から喀血し、そのまま倒れこんだ。   「おい、オレの斧を持って来い。」   直ぐ様獅子獣人は隣の部屋から斧を持って来て熊の獣人に渡した。   [カズマっ!くっ力が入らない…。]   ラグは必死に立ち上がろうとするが力が入らずに立ち上がることができない。   「小さなドラゴンちゃん、きみのお友達の最後を間近で見せてやるよっ!」   熊の獣人はそういうと斧を振り下ろした。カズマは死ぬと確信し、目を瞑った。       
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