渚の決断

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「すげー可愛くてさ…ちょっとからかったらすぐふてくされて…俺、大好きだったんだ。」 「じゃあなんで…」 別れたの…? また茜くんの様子が変わった。 「…つーかよ、部活の話はどこいっちまったんだ?本題はそっちだろ。」 昭斗くんがまたもや口を挟んだ。 まぁでも確かに。 ていうか、そんなにつつかれたくないのかな? よっぽど嫌な思い出とか? 「…野球部は男だらけですが、女子ソフトボール部とかありますよ。いろんな意味で強いですが。」 ソフトボール。 前の学校の授業でやったっけ。 一通り経験したけど… ピッチャーをやればスリーバウンド。 キャッチャーをやればエスケープ(ボール怖い)。 バッターをやれば30球中1球というミラクル。 しかもその1球はファウル。 壊滅的だ… 「マネージャーという手もありますよ。」 「あ、そっか。マネージャーかぁ。」 それなら私にもできるかも。 「ただ野球部は全部員合わせると42人いるので結構大変かもしれません。」 42…? じゃあ42人分のユニフォームを洗濯したり!? 42人分のおにぎりを作ったり!? 私には無理そうです…
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