渚の決断

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「厳しいかも…」 「じゃあ僕のとこで決まりだねー!」 あ、リョウくん。 吹奏楽部だったっけ。 でもそれこそ… 「楽器なんてやったことないし…」 灯也「ピアノとか習ったことないんですか?」 「…最後に楽器に触れたのは、小学校のときの鍵盤ハーモニカかなぁ……」 うーわーって思うよね。 駄目キャラだってバレるのも時間の問題かも。 もうアウト? 「経験なくても大丈夫!僕だってこの学校入って初めてトランペット触ったんだから!」 「そうなの!?」 「そうなのー!」 ニコニコしながらリョウくんは言った。 「初心者からスタートした人が多いから全然大丈夫だよー!初心者大歓迎!」 その言葉にとても励まされた。 少し安心することができた。 「去年のリョウのソロ演奏、すごかったんだよ!」 「そうそう!あれにはホント仰天しましたよ!」 コウくんと灯也くんは少し興奮気味に話した。 ソロって… すごっ! 1人ってことだよね!? 聴いてみたいかも。 「じゃあさ、明日見学に来てよー!ちょうどリハーサルがあるんだー。」 「え!?いいの…?」 「みんなには伝えとくし!音楽の楽しさを感じてもらいたいんだー。」 音楽の…楽しさ… 聴いてみたい。 「ありがとう。じゃあお言葉に甘えて。」 「りょうかーい!」 こうして吹奏楽部に見学に行くことになった 。
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