昭斗ワールド炸裂~俺の嫁を紹介します~

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なんか緊張してきた! 何か話題を… 「…昭斗くんって兄弟いるの?」 こんなことしか思いつかなかった。 でも知っといて損はないし。 「あぁ。姉貴が一人な。」 「へーえ!お姉さんが…」 下の子なんだ。 なんとなく上ではなさそうな気はしてたけど。 「私一人っ子だから憧れるなぁ。」 「うっせーだけだぞ?」 「でもそういうのが羨ましいの。」 「そういうもんなのか。」 そういうもんなんだよ。 お姉さんか妹がいたら… 服とか借りたり借りられたり。 一緒にショッピングしたり。 お兄さんか弟がいたら… 男目線でのアドバイスが聞けたり。 力仕事を任せたり。 あれ。 こっちは利用してるだけのような。 「そういえば…」 何だろう。 「心弥から何か聞いたか?」 「何かって…」 何を? 「いや、何でもない。忘れてくれ。」 「え?うん…」 何かって… 範囲広すぎでしょ。 「見えてきたぜ。あの白い一軒家だ。」 うちのアパートとは比べものにならないくらい綺麗で大きくて。 結構理想かも。 ─… 着いた。 いざ、津々丘家へ。
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