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「先に言っておくが…」
「？」
「これより先の2階は聖なる領域だ。くれぐれも汚さないように。」
なるほど…
聖なる領域
すなわち2階が凄い領域なんだろう。
─…
「手前にあるのが姉貴の部屋。で、あの奥に見えるのが俺とみよ子の部屋だ。」
今さらりと可笑しなこと言ったよ。
普通に“俺の部屋”って言えばいいものを敢えて…
“俺とみよ子の部屋”って言ったよ。
こんなところで突っ込んでたらこの先どれぐらい突っ込むことになるんだろう。
先が思いやられる。
ていうか…
もうアウト!!!
階段上がってすぐ、下の階とは明らかに違う光景が広がっているから!!
壁がうさぎだらけだから!!
何故その壁紙を選択した!?
他にもあったよね!?
ていうか床も何だコレ!?
“俺とみよ子の部屋”へ続くロードなのか!?
み
よ
子
Ｌ
Ｏ
Ｖ
Ｅ
！
！
！
昭斗くんの部屋まで続く床に上記した文字が刻まれていた。
ガムテープによって。
それはまるで道路に示されている…
止
ま
れ
のように。
それはもう当たり前のように。
コ
ワ
イ
ヨ
！
！
！
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