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私はこのとき初めて知ったのだ。
本当の昭斗くんを。
初めて分かったのだ。
心弥さんの言っていた意味が。
「たっだいまーみよ子!朝会ったきりで寂しかったよぉぉ…10時間14分ぶりだね!あ、そうそう!今日はフレンドを連れてきたんだよ!ほら、あの子だよ!みよ子じゃないよ、あの子だよ!渚っていうんだ!可愛いだろう?あ、でもでもみよ子の方が百倍いや千倍可愛いよ!何?妬いてるの?心配しないで!俺が愛してるのはみよ子だけだから…俺はみよ子さえいればいいんだ!それだけで十分幸せなんだ!みよ子がいるから俺がいる…みよ子がいなかったら俺もいない…みよ子と俺は二人で一人…一心同体!だから俺たちの間に踏み込める者は誰一人存在しない!もう分かっているんだろう?みよ子…可愛いみよ子…愛しのみよ子…俺の嫁。」
私は今何を目撃しているのだろう。
ここはどこで…
目の前にいる人は誰だったっけ。
ここは…
これは…
何なんでしょうか?
誰か…
教えて下さい……
この人は…
誰ですか?
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