36人が本棚に入れています
本棚に追加
すると昭斗くんは私の存在に気付き…
というか思い出したように私に問いかけてきた。
「渚!どうだみよ子は。可愛いだろう?」
可愛いというか…
「萌え萌えしてるね…」
「よくぞその言葉を口にしてくれた!そう!みよ子の本名は“萌際(もえぎわ)みよ子”!常に萌えってるのだ!」
萌えってるのか…
そうか…
窓際ではなく萌際なのね。
「じゃあ悪いがみよ子に挨拶してやってくれないか?こいつ極度の照れ屋で人見知りが激しくてな。」
極度の照れ屋で人見知りが激しいと。
そりゃあみよ子本人が言ったのかい?
「は…はじめまして。渚です…よろしくお願いします、」
くっ…
何という屈辱!
人形相手に何挨拶してんだ私は…
「ん?何々?…そうか!よかったな渚!お前のこと気に入ったそうだ!早速友達になりたいだとよ!」
「はは…あ、ありがとう。」
いつみよ子ちゃんは意思表示をしたのだろうか。
「これからお前を“ナギリーヌ”と呼ぶそうだ!相変わらず素晴らしい愛称だ!よかったな渚。」
そして彼はみよ子ちゃんと一緒のときは…
85%上から目線。
最初のコメントを投稿しよう!