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ナギリーヌ
私はみよ子ちゃんからナギリーヌと命名されました。
「そういえば、他のみんなもみよ子ちゃんに会ったことあるんだよね?」
「あ?あぁ、あるぜ。もちろんみんなにも素晴らしい愛称を授けてくれたんだ。」
みんなもナギリーヌ的なあだ名をつけられたのか。
「明日聞いてみるといい。」
「うん…そうするよ…」
ナギリーヌを超えるあだ名は存在するのだろうか。
ある意味楽しみだ。
「昭斗ー帰ってんのー?」
下から女の人の声が響く。
「やべ、姉貴が帰ってきた。」
「何がやばいの?」
「お前のこと話してねぇ。」
恐れてたことが現実に!
「お客さーん?玄関に靴あったけどー。」
「サイズ的に女の子のような気がするんだけどー。」
「ちょっと聞いてんのー?」
なんで前もって話しといてくれなかったのよー!
ややこしいことになりそうな予感。
「まさか!」
「とうとう彼女が出来たのね!?それならそうと早めに言ってよね!こんな大声で会話させて、恥ずかしいじゃなーい!私が!」
アッハハハと笑い声まで響いてきた。
一人で喋って一人で爆笑してる。
すると昭斗くんが急に立ち上がり…
「今の言葉…聞き捨てならねぇ。ちょっと行ってくる。」
「え?あの、ちょっと!」
なんで!?
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