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と、とにかく何とかしなきゃ!
さっきの昭斗くんの様子…
明らかに喧嘩が勃発しそうな口振りだった。
私のせいで姉弟喧嘩なんて勘弁して下さい!
でもどうしよう…
「おい!」
「あら、わざわざ降りて来なくてもよかったのよ?彼女置き去りにしちゃダメでしょ。」
いやあぁぁ!
既に対面しちゃってるし!
「さっきから彼女彼女って…誰の彼女だって?コラ。」
「誰って。あんたに決まってんじゃない。違うの?」
「違うに決まってんだろクソ姉貴!俺が彼女を連れてくる日があるとしたらそれは地球が滅んだ日だ!とうとう脳味噌まで腐ったか!」
何か…
よく意味が分からないのですが…
自虐的に聞こえるのは私だけでしょうか?
「あーうるさい。よく吠える犬だこと。架空の女の虜になるなんて哀れな弟。」
「架空の女?現にみよ子は二次元という世界に存在している!これ以上みよ子を愚弄することは許さねぇ!!」
つ、強い…
どちらも…
じゃなくて!!
もう先のことなんていいや!
私は自棄になって“俺とみよ子の部屋”を飛び出し階段を駆け下りた。
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