36人が本棚に入れています
本棚に追加
そういえば…
さっきから何か引っかかることがあったような…
うーん…何だったっけ。
そんなことを考えていると、ふと昭斗くんが言葉を発した。
「…俺たち卒業できっかな。」
「え?」
どういうこと?
今、高3だしこのまま行けば何の問題もなく卒業できるよね?
「あぁ、そうか。お前まだ知らねぇんだよな。」
「まだ何かあるの…?」
「前にも説明した通り、俺たち9組には校則も適応されねぇだろ?ということは一般生徒には当たり前…無条件でクリアできるものも通用しねぇ訳だ。」
「はぁ…」
難しくてイマイチ分からない。
やっぱり馬鹿なんだなぁ私。
「つまり、普通ならよっぽど成績が悪くなけりゃ難なく卒業できるが…俺たちはそうはいかねぇってことだよ。」
は?
いや…は!?
何なんですか!?
明らかに差別されてんじゃん…
「ま、ひとつ言えるのは…」
「今の状況じゃあまず無理だな。」
どうして…
最初のコメントを投稿しよう!