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「無理だと思うだろ?」
「え?」
今私、口に出したっけ!?
またもや見透かされた!?
「あ、うん…確かにそう思うよ。もう一年もないのにそんな大人数…」
「ま、そう思うのは当たり前だわな。」
???
何か言いたげな面持ちで彼はそう言った。
ってことは無理じゃないってこと?
「俺たちのクラスには頼もしい奴が一人いるだろ?」
「あ…」
茜くん…
「茜は今まで不可能を可能に変えてきた男だ。既に策はあるらしいぜ?」
何というか…
すごい…
ひたすらすごい。
でも思い返してみれば思い当たる節はあった。
私の転入予定クラスは確か1組だったって…
それを茜くんが変更させたって言ってたっけ。
本当茜くんってめちゃくちゃだな。
「だからぜってーなんとかなる!だから心配すんな?…つーか俺から言い出したことだよな!?訳分かんねー!ハズっ!!忘れてくれ!」
「う、うん。」
昭斗くんって…
やっぱり面白い。
あ!
引っかかってたこと思い出した!
「昭斗くん、初めて会ったときの自己紹介で確か『彼女募集中』って言ってなかった?」
「言ったよ。それがどうかしたか?」
「みよ子ちゃんは彼女じゃないの?」
「何言ってんだお前…みよ子は俺の『嫁』だ。」
あぁ、嫁ね。
嫁ええぇぇええ!?
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