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ゴウくんのカッターシャツの襟が乱れているのに気づいた私は思わず…
「な、何!?」
「襟が曲がってたから。」
「大丈夫、自分でやるよ…!」
「これくらいやらせて。」
「…ありがとう。」
はっきりとは分からなかったけど…
ちょっと照れてたのかな?
─…
それにしても…
茜くん、なんで分かったんだろう?
彼への謎は相変わらず深まるばかりである。
キーンコーンカーンコーン
「よし、じゃあ次の授業は4限の体育だな。体育館集合なー。じゃ。」
ヒラヒラと手を振り乙夏先生は去っていった。
「体育?初めてかも!あ、でも体操服とか持ってきてないよ…」
「じゃああたしのを貸してあげるよ!」
「え?」
聞き慣れない女の子の声が聞こえた。
振り向くとそこには…
「あ、8組の…ちーちゃん、里香ちゃん!」
「やっほー来ちゃったよ!」
「私たちのクラス次の時間自習なの。よかったら一緒にどう?」
「え?」
「レッツガールズトーク!」
あ…
なんかこういうの久しぶりかも。
「行ってこいよ。どうせ俺たちも自習だし。」
昭斗くん…
灯也「そうですよ!女性同士の遊び方ってのもあるでしょうし!」
キョウ「お前が遊びっていう言葉を口にするな。」
歩「それは言えてるかもね。」
「歩まで!」
みんな…
「行っておいで。」
…茜くん
「みんな、ありがとう!」
「行ってらっしゃーい!」
いつの間にかみんなのこと…
好きになってるのかも 。
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