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気のせいかな?
ちーちゃんの様子がおかしい気がする。
「千春…とりあえず場所を移しましょ。フラワーカフェでも行かない?」
「う、うん。」
ちーちゃんの握り締める力がほんの少し強まった気がしたのだ。
─…
「ところで歩。」
「はい。何ですか?」
「例の件は…」
「あぁ、そのことですか。順調ですよ。近いうちに実現するかと…」
「そうか。」
─…
私たちはフラワーカフェに来ていた。
女性向けのような可愛らしいオシャレな造りで、店員を含め男性はいないようだ。
「何頼む?私はローズヒップにするわ。」
「じゃあ私はミルクティーにしようかな。ちーちゃんは?」
「レモンソーダ!やっぱ炭酸っしょ!」
ちーちゃんは来る途中すっかり元気を取り戻したようだった。
それにしても一体何だったんだろう…
「すいません。」
里香ちゃんが注文をしてくれた。
里香ちゃんってすごく綺麗。
思わず見とれてしまう。
そんな私を見つめていたのは…
「ち、ちーちゃん?どうかした?」
「渚ちゃん…」
思わず息をのむ。
「可愛すぎ!」
「………え?」
「目おっきいし髪サラサラだし色白いし細いし!うらやましーい!」
あれ…
何を言い出すのかと思えば…
ていうか…
「ちーちゃんの方が可愛いと思うよ。」
「あたしなんて全然ダメ!バカだしドジだし…本当にバカだし……」
「そうそう。この子本当にバカなのよ。ていうか天然?男子だって知ってるわよ、千春伝説。」
ちーちゃんって伝説になるような人なの!?
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