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ー…
昭斗「茜!どこ行きやがったんだ…!」
コウ「本気の茜ってあんなに足速いんだね…!」
ゴウ「感心してる場合じゃないし…」
灯也「完全に見失っちゃいましたね…別れて探しましょう!僕と剛太はあっちへ!」
昭斗「分かった!」
さらに昭斗とコウ、灯也とゴウの二手に別れて茜を追うのだった。
*side...Akane*
何処だ。
何処にいる。
「ホントびっくりしたな、さっきの悲鳴。驚かすなっての。」
自習中のクラスの生徒だろうか。
会話が耳に入ってきた。
「どうせ演劇の練習だろ?演劇部の講演もうすぐだし。」
「でも今2限目だぜ?授業サボって練習してんのか?」
「俺が知るかよ。」
違う。
そんなんじゃない。
あれは本物だ。
「ねぇ…先生呼んだ方がよくない?」
「馬鹿!そんなことしてみろ…俺達どんな目に遭うか…」
俺はそんな会話を聞き逃さなかった。
「おい!何があったんだ!場所は!」
「す、鈴代!?あ、いや…化学準備室の近くで女子が泣き叫んでて…それが、その…」
「もういい、分かった。ありがとう。」
さっきの会話と表情から大体読みとれた。
あいつ絡みだということが。
とうとう動き出しやがった。
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