宣戦布告

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*side...Kyo* 「リョウ…あんまり無理しないで。」 「無理なんてっ…してないよ…!」 「嘘ばっか。息上がってるくせに…」 「これは…!」 相変わらずリョウは強がって自分を犠牲にしている。 変なところで頑固なんだよね… 「今はそんなのどうだっていいよ…とにかく早く渚ちゃんを探そう!」 本当に他人のために一生懸命になれる人なんていないと思ってた。 でも、本当にいた。 「…そうだね。」 今そんな人が目の前にいる。 あまりにも一生懸命で見ていられなくて… 自分が少しでもその人の役に立てるなら、僕はいつでも力を貸そうと誓った。 「渚ちゃん…無事でいて…」 「あっちには先輩たちがついてるから大丈夫。僕らは念のため確かめに行くだけだから…そんなに気負わないで。」 「そう…だよね…」 リョウの心の負担を減らすためにも、早く宝堂先輩を見つけよう。 「女の子同士で行く場所っていえば…」 「フラワーカフェ。」 「フラワーカフェ!」 声を揃えて言うとお互いに頷き、自信を持って向かうのだった。
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