36人が本棚に入れています
本棚に追加
*side...Kyo*
「リョウ…あんまり無理しないで。」
「無理なんてっ…してないよ…!」
「嘘ばっか。息上がってるくせに…」
「これは…!」
相変わらずリョウは強がって自分を犠牲にしている。
変なところで頑固なんだよね…
「今はそんなのどうだっていいよ…とにかく早く渚ちゃんを探そう!」
本当に他人のために一生懸命になれる人なんていないと思ってた。
でも、本当にいた。
「…そうだね。」
今そんな人が目の前にいる。
あまりにも一生懸命で見ていられなくて…
自分が少しでもその人の役に立てるなら、僕はいつでも力を貸そうと誓った。
「渚ちゃん…無事でいて…」
「あっちには先輩たちがついてるから大丈夫。僕らは念のため確かめに行くだけだから…そんなに気負わないで。」
「そう…だよね…」
リョウの心の負担を減らすためにも、早く宝堂先輩を見つけよう。
「女の子同士で行く場所っていえば…」
「フラワーカフェ。」
「フラワーカフェ!」
声を揃えて言うとお互いに頷き、自信を持って向かうのだった。
最初のコメントを投稿しよう!