親切な人はお坊ちゃま

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じゃあ一体誰? 他に考えられる人なんて… 「もうお前は会ってるよ。」 「会ってるって…」 そんなこと言われても思い当たる人なんていない。 「まぁ、そいつがクラスに案内してくれるから。」 「え?先生どこ行くんですか!?」 「出席簿忘れてきてな。職員室で紅茶一杯飲んだら行くから。じゃ!」 そんな呑気な… 先生があんなことでいいのだろうか。 さらに一番ツッコミたかったのは… コーヒーじゃなくて紅茶なんかい! また取り残されてしまった。 いつまでも突っ立ている私に生徒達の視線が注がれる。 誰だか分かんないけど… 早く来てー! そう願った矢先… 「ごめーん、お待たせ!」 あ、来た。 あれ? 「茜…くん?」 「おう!」 「なんで?」 「何が?」 だっておかしくない!? 何故にこの人が…? 「ハハ…驚いた?やっぱり同じクラスだったろ?まぁちょっと強引だったけど。」 「どういうこと?」 「ぶっちゃけて言うと昨日まで渚1組の予定だったんだ。でも昨日渚に会って…あの後、学校に戻って9組に急遽変更させたんだよ。」 変更させたんだよ。って… あなたどういう権限持ってるの!?
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