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*side...Akane*
「こんな茶番のために女一人傷つけて…想像以上に小せぇ男なんだな、てめぇは。」
「言ってくれるねぇ…こいつはなぁ、オモチャだ。オモチャは遊ぶためのものだろう?どう遊ぼうが俺の勝手。お前に言われる筋合いはねーはずだぜ?」
黙れ。
「だが飽きちまったんだよ。もうこいつには面白さを感じねぇ…だから今日お前にわざわざ挨拶に来たんだぜ?」
「…何だと?」
腑が煮えくり返りそうになるのを必死で抑える。
「ご主人様の許可を頂きになぁ。」
そう言うと奴はニヤリと笑いおどけて見せた。
「お前んとこのふたごちゃんの片割れ。そして…」
「宝堂渚。」
その名前を言うや否や俺は浜中に激しく掴みかかっていた。
理性なんて保つことさえできないくらいに。
怒り狂っていた。
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