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*side...Rika*
冗談じゃない…
冗談じゃないわよ!
またあんなことがあってたまるもんですか!
千春…
あなたじゃないわよね?
私の思い過ごしよね?
誰かそうだと言ってよ…!
頭の中をぐるぐると駆け巡る。
あの日のことが蘇る。
すると前から…
「浜…中……!」
憎き男が歩いてきた。
「ん?あぁ~確かリカ…だったか?どうしたんだ?そんな血相かいて。」
「あんた…まさか…また千春に何かしたんじゃないでしょうね!?」
「おいおい。ったく、どいつもこいつもマジになりやがって。ホント今日は疲れる日だぜ…」
こいつのこの態度。
全く悪びれた様子もなく反省の気配すらないこの態度が。
何より…
許せないのよ!
「悪いが、もう用は済んだんだ。そこをどいてくれ。」
用は済んだって…
「どういうことよ!」
「ギャーギャーギャーギャー喚くな。いいからどけ。」
「ちょっと…待ちなさいよ!」
バシッ
「きゃあ!」
「どけって言ったのが聞こえなかったのか?あぁ?」
一瞬のことで何が起きたのかを理解するのに時間がかかった。
ただ、じんじんと痛む頬が殴られたんだということを教えてくれた。
「里香ちゃん!」
渚…!?
駄目…駄目よ!
「来ちゃ駄目!」
「え?」
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