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もしかして…
ただの生徒会長じゃない?
「茜くんってホント何者なの?」
こうなったらやけくそだ!
やっぱりこういう時は率直に聞くのが一番!
「うーん。まぁ…親父が学校教育関係の人なんだ。でも俺あんまりあの人に関わってないし。だからこの学校も校長以上に俺が仕切ってるって感じ?」
校長以上に俺が仕切ってる感じ?
誰がそんな言葉を予想しただろうか。
そんなに偉い人の息子さんだったんだ。
私とはとても釣り合わない。
ということは…
茜くんが私をわざわざ同じクラスに?
「そうだ!先に言っとくな、3年9組のこと。」
なんだろう?
まさかまた何かサプライズ?
期待と不安が混ざり合う。
「3-9は問題児を集めたクラスってこと。」
「…はい?」
じゃあ何?
私って問題児!?
何故?どうして?Why!?
混乱を押さえることができない。
「あの!私、別に問題なんか…」
トントン、と左手首を指差しながら目で訴えられた。
あ…
「何があったか聞かないけど。理由はそれで十分じゃない?」
「………。」
何も言い返すことができなかった。
事実だからである。
それにしても…
どうして分かったんだろ…
リスカの跡。
「あぁ、着いた着いた。9組なだけに遠いんだよねー。」
いよいよ新クラスとのご対面。
女の子の友達できるといいなぁ…
でも問題児ばかりって言ってたし。
ちょっと怖いんだけど。
波乱の幕開けだった 。
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