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*side...Ryo*
「…ゲホゲホッ…ゴホッ!」
こんな時に…!
「リョウ!大丈夫!?」
「ゲホッゲホッ…ゲホッゲホ!」
「リョウ!もう限界だよ!止まって!」
「ゲホッゲホ…ハァハァ…へい…きっ…」
こんなの何ともない…
苦しくなんてない…
ただ大袈裟に咳が出るだけ…
「馬鹿!何が平気だよ…立つのもやっとじゃないか!僕の支えなしじゃ…」
バッ
と、支えてくれていた恭輔の手を払った。
「ね…?平気…でしょ?」
無理矢理に笑顔を作った。
恭輔は一瞬驚いていたけど、またすぐに僕に駆け寄って支えてくれた。
―…
「里香ちゃんに…謝って!」
渚ちゃんの声だ!
「恭輔…!」
「うん…!」
声のした方へ向かうと、そこには―…
「…んむっ!」
「渚…ちゃん…?」
浜中に捕らえられた渚ちゃんの姿があった。
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