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あの悪夢のような日から一週間が経った。
おはよう。
校門をくぐって朝一番に挨拶を交わすのはいつも茜くんだった。
でも今、
茜くんの姿はない。
あの日以来、学園は騒然となり混乱の渦に巻き込まれた。
これまで浜中たちの行いを黙認してきた学園側も、さすがに目を瞑ることはできないと判断し、退学処分を下した。
処分が下ったのは浜中本人だけだったが、まるでタイミングをはかったかのように藤丸と山本も自ら退学し、一時の平穏を取り戻した。
私自身、みんなの気遣いもあり今日一週間ぶりに登校する。
その間、私は一時自宅に帰宅し一日中部屋に閉じこもっていた。
毎晩、昭斗くんが様子を見に来てくれたようだったけど、私はドアの鍵を開くことはなかった。
ー…
やっぱり駄目だ…
治らないよ…
こうすることでしか自分を落ち着けることができない。
古傷の上に更なる傷が積み重なった。
お母さんとお父さんからもらった大事な体…
傷つけてしまってごめんなさい。
まだ18年しか生きてないのに…
もうこんなにぼろぼろです…
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