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「ごほっごほっ…」
「大丈夫?」
「う…うんっ!平気…」
身体弱いのかなぁ。
細いもんね…
制服を着ていても分かるくらいに華奢な体格をしている。
「ほら、だから言ったのに…無理しちゃ駄目だよ。」
「大丈夫だよ…!ちょっと息切れしただけだって…」
………?
ちょっと大袈裟じゃない?
心弥さんさっきからかなり心配してるけど…
走ったら誰でも息切れくらい…
「もーう心弥、心配し過ぎ!ホントに大丈夫だよ!」
「リョウ…」
まさか…
これも訳ありなのかな?
と、とにかく。
「佐伯くん。」
「リョウでいいよ!」
「じゃあ…リョウくん。」
どこかでやりとりしたことのある光景。
「なぁに?」
「私、売店で飲み物買ってくるから何か飲みたいものない?ついでに買ってくるよ!私のせいで急がせちゃったみたいだし。あ、心弥さんも何かありませんか?」
「えっ!?渚ちゃんのせいじゃないよ!」
「いいの!好きで行きたいだけだから、なんでも言って。」
「うーん…じゃあ僕はへ~いお茶で!なんかごめんね…」
「へ~いお茶ね!分かった!リョウくんは悪くないよ。心弥さんは?」
「じゃあ、僕はコーヒーを頼もうかな。」
「了解しました!じゃあいってきます!」
なんか勢いで出てきてしまったのはいいけど…
売店はいずこ?
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